エンジニアの心得

2日間のメーカーさん巡り
二次、三次の仕入先さんまで足を運び、現場の作業者の方々にまで直接設計者としての思いを伝えて関係を築くのが自分の流儀です。
製品の企画からの設計・造りへの思い、部品機能、性能、1つひとつの図面寸法が何を創り出すのかを伝えていく。
初めは面倒くさそうな本音が顔に書いてあった仕入先の人達の表情が一変していくのが分かります。
完成品の事を知りたい、もっと理解したい、質問が増え、目が輝き、前のめりになっていただけるのがありがたい。
こちらから要求しなくても、ここはもっと改善してみようと思います。この品質確認工程を追加してみたいんですがどう思いますか?など、提案型になってくれるとその製品には心がこもります。
これは設計者の醍醐味だと思っています。
1つの機能部品に関わる4社を巡り、普段は意識を変えていくことになることが多いけれど、一番末端の町工場には感動して泣きそうになりました。
社長は32歳の三世社長、どんなものなのだろうと思いながら、現場を回り始めました。
ところが、目に入ってきた光景に足が止まりました。自然とじわっと涙がにじんでいる自分がいます。
1つひとつの工程にかける丁寧さ、そのひと工程毎に行われる検査の量
ここまで丁寧にあつかってくれているのか、と頭が下がります。
自分の生み出した部品には思いが宿るわけで、我が子を丁寧に丁寧に育てていってくれているように感じて、
たまらなく嬉しくて。
また、もう1つ嬉しかったのは同行したチームメンバーが発した言葉した。
感動しました!と社長さんに伝えている姿がそこにあり、すごく成長したなあ!!としみじみと思いました。
彼がチームに来た時、攻めの設計や提案型の仕事、客の期待を超える仕事というスタイルを知らない係長で、
常に不安を示唆し一歩が踏み出せないタイプだったのです。しかし、この2年で大きくそこが変わったと実感しました。
加えて、関係する人々の仕事の質などに敏感になり、それを感動するまでに感性を高め、その思いを伝えてワンチームにする力まで備えたのだなあ!!と。
この思いが繋がり、この機能部品が生み出す完成品の性能!!
スロットルワークだけで車体をコントロールし、グイグイ曲げて加速していくあの感覚
体に響く官能的なレシプロの爆発音
スマートかつエレガントなボディワーク
来年にはワールドプレミアとなるあの車、すごい車にするぞ!!と心に誓った今日でした。

コメント

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